ビガン

警察官の家でお世話になって5日目くらいブチと外で遊んでいると
警察官が寄ってきて、お前フィリピン人より黒いなぁと笑いながら言うと
近くで聞いていた子どもがネグロネグローと言うのでネクラじゃねーわと思うと
ネグロは黒いという意味なんだよとお母さんが教えてくれました。
その夜もネグロと子どもたちが僕の事をからかい騒いでいるとお母さんが酒を飲みながら
ネグロというのは本来スペイン語なんだよと話し始め、1565年にスペインによる植民地化が始まり
300年間以上のスペイン植民地だったんだよ。
だから今でもその影響でフィリピン人の9割以上はキリスト教だし、言葉や料理もスペインに近いんだよと説明してくれました。
だから女の子もスペイン系ハーフのような綺麗な子が多いのかぁと僕の頭の中は歴史の話よりも
そっちの妄想が😅
時間があったたビガンという街を訪れるといいよと言うので行ってきましたバスに揺られて10時間。

そこはまるで別の国に来たんじゃないかと思わせてくれる空間でした。
そして天への階段でも記した日本兵がフィリピン人と恋に落ちフィリピンを守ったのはこの街なんです。
1945年、アメリカ軍がルソン島に上陸してマニラを奪還。マニラは空爆により廃墟となった。
もはや敵の侵入を防ぐ戦力すら失った日本軍は、各地の司令官に諸都市を破壊して山中に撤退し
ゲリラ戦を展開するよう命令する。
少し時間を戻して1941年。
コルディリェーラ山地を任された高橋大尉は、バギオという街で抗日運動に参加した容疑で投獄された母親の娘フィデラと出会う。
1943年、バギオが戦火にさらされたためビガンに移動したフィデラは、ビガンに異動していた大尉と再会。
ふたりはまもなく恋に落ち、結婚して娘をもうける。
敗戦が色濃くなった1945年、大尉はビガンの破壊と住民殺害の命を受ける。
日本かビガンか、祖国か家族か? 選択を迫られた大尉は家族をビガンのドイツ人神父に託し
破壊も虐殺もすることなく山中に入って死を決意する。
日本軍撤退後、ビガンに迫ったアメリカ軍は他の街同様、街への爆撃を準備していたが、
人々は白旗を掲げて日本軍が去ったことを伝えて攻撃中止を嘆願。
アメリカ軍がこれを受け入れたため、ビガンは破壊から免れた。
高橋大尉の部隊は山中で全滅したと伝えられている。
フィリピンインディーズ映画iliw(イリウ)より引用

つづきます